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咽頭がん

■咽頭がんには、上咽頭がん・中咽頭がん・下咽頭がんがあります


上咽頭がんとは、上咽頭部にできた悪性腫瘍のことです。日本における年間の上咽頭がん発生数は、約500と推定されます。男女比は2:1で男性に多く発生しています。


中咽頭がんは、年間1,000~2,000人程度に発症する比較的まれながんといえます。強い酒などが原因ではないかといわれています。他の頭頸部がんと同様に圧倒的に男性に多く、50~60歳代に多く、比較的若い人にもみられます。


下咽頭がんについては、日本での発症は少ない方だといえます。50~70歳頃にピークがあります。しかし最近では、平均80歳以上にもしばしばみられるようになっています。


■咽頭がんの原因


上咽頭がんの発症には、様々な学説がありますが、現在のところ確定的なことはわかっていません。


中咽頭がんの発症には、飲酒や喫煙が大きな要因と考えられています。さらに頭頸部の他の領域、すなわち口腔、喉頭などに発生するがんも同様で、長期の飲酒歴や喫煙歴のある人は頭頸部がんに注意する必要があります。


下咽頭がんの発症にも、飲酒と喫煙の習慣が大きく関わっているといわれています。男性は女性の4~5倍の頻度で発生し、全体の60%以上は年齢は50~60歳代に発症します。


■咽頭がんの症状


上咽頭がん


上咽頭部の外側には耳管(耳と鼻を結ぶ管)があり、ここに腫瘍ができると耳管がふさがれるため、最初の症状は耳や鼻に出ることが多いようです。耳症状としては、耳管開口部ががんにより閉塞して耳のつまったような感じや、難聴(多くは片側性)、耳鳴りなどが起こります。


また、上咽頭は脳にも近いので、腫瘍が脳神経を圧迫、あるいは直接侵すことがあり、そのため、外転神経障害により物が二重に見えたり、視神経障害による視力障害や、三叉神経が圧迫されることによる疼痛などの症状が起こることがあります。


中咽頭がん


中咽頭がんの初期症状は、食物を飲み込むときの異和感、しみる感じなどです。やがてのどの痛みや飲み込みにくさ、しゃべりにくさなどが少しずつ強くなり、さらに進行すると耐えられない痛み、出血、開口障害、嚥下障害、呼吸困難など生命に危険をおよぼす症状が出現してきます。


下咽頭がん


下咽頭は食物の通り道なので、内腔に腫瘍が突出してくると、嚥下時に何かひっかかる感じや飲み込みにくさが持続します。また、潰瘍型の腫瘍では焼けつくような痛みが出ることもあります。この症状と関連して嚥下時に耳の奥に鋭い痛みが走り、中耳炎になったかのような症状がおこります。これは下咽頭と耳をつなぐ神経の経路があるためで、下咽頭がんや進行した喉頭がんに特徴的な症状です。



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